以前このブログで、現在天体観測と言うか天体写真撮影のための掘っ立て小屋を造る計画について述べた。6畳二部屋ほどの居住スペース、そして天体望遠鏡を設置するための屋根の移動が可能な小屋からなるもので、全部で12坪ほどのものだ。居住スペースとしては極小住宅をまねて2.4m四方程度のものを作りたいなどと考えていたのだが、到底無理だと言う事もわかってきた。自分で作ることを前提にした場合、あまりややこしい工事はしたくないので、無理のない範囲で出来るだけ小さく、そして屋根を低くというのが原則になる。
この4月にちょっとした移動があり、勤務形態も少し変わった。そして、これからだんだん仕事を減らしていくという私の希望に沿わない勤務形態になってしまった。それだけではなく、現在私を雇用している自治体の境界外に妙な遊びの場を作ってほしくないというのが今の自治体の希望の様なのだ。どこに何を作ろうがそんなのは関係ない、法に触れない限り遊びや趣味で何をしようが人様に四の五の言われる筋合いはない。それは正論なのだが、多くの人は、私が上記の主張を振りかざさないことに共感を持ってくれると思う。
本邦では、そういった正論を常に振りかざす人を「空気が読めない」と言う。私もあまり空気が読める方ではないし、こと医療に関して空気を読んで妙な方向に話が行ってしまうなどと言う事は避けたいので、その場合は空気が読めないふりもする。しかし、私の人生で時間的には一割程度しか占めておらず、コスト的にもその程度しか占めていない天体撮影で、日本国憲法を振りかざして周囲の空気を無視するほど青くはない。その程度に年を取っており、人間関係にもそこそこの配慮をするようになってきているのだ。
そこで、観測施設を最初の計画地に作ることはあっさりあきらめた。その代り、別のところに古民家を借りて、その庭に天体写真撮影のための掘っ立て小屋を造る。そんなことを今は夢見ている。そのことによって、月々の家賃として一定額の支出が必要になるだろうけど、居住スペース確保のために必要な初期投資がゼロになる。いや、たぶんトイレを水洗化するのに一定の費用が掛かると思うが、最初から合併浄化槽を作るのと比べたら安上がりだろう。そんなことを考えて、今から空家を探し始めることになるのだ。
作り始める前に自治体に打診しておいてよかった。そんなこんなで、年内に快適な写真撮影用の小屋を作り終えてしまうことはできそうになくなったが、いずれここで観測施設の完成した姿をご披露することもできるだろう。
- 関連記事
-
スポンサーサイト