比較的大型のフレンチレストラン
- 2013/07/22
- 00:33
フランス料理やイタリア料理、スペイン料理などを楽しもうという向きはたいてい料理に合わせてワインを注文すると思う。私もその例にもれず、食事の内容に合わせたワインが供されることを心から願っている。しかし、多くの場合は『まあ、おいしいけど…』と言ったところで、心から料理とワインの組み合わせを楽しんでいるわけではない。
その理由だが、私はワインが好きなくせにあまりたくさん飲めないので、グラスワインを頼むことになるのだ。それに一本のワインを飲み続けると飽きてくるという問題もある。勿論6~7人以上のうわばみたちと一緒に行くときなど、好みのボトルを複数頼むことができるので楽しいのだが。ところが、先日、グラスワインを楽しく飲む方法を見つけ出した。ご報告しよう。
レストランの選択として、いつもお客が多くて予約が必要な、そしてテーブルが30程度はあるような、もう一つ条件を付ければおいしいワインが飲めるという定評のある、そんな条件を満たすレストランを選ぶこと。いつもお客が多いなど、条件として挙げるにはものすごく常識的ではないかと思われるかもしれない。しかし深い訳があるのだ。いつもお客が多く、ワインの味に定評があるとなれば、グラスワインを何種類かあけても一両日中に消費しつくすことが見込める。つまりグラスワインで何種類も潜在的には頼めるというわけだ。
そしてワインの好みは白だったらフレッシュでジューシー、柑橘系などの香りが強い、オイリーな舌触りなどいくつかの要素に分解できるし、赤だったら、タンニンの渋みがどの程度か、樽の香りがどの程度か、酸味が強いか弱いかなどなど、これまたいくつかの要素に分類することができる。だからあるワインがどういった味と香りの特徴を持っているか、その特徴をある程度つかんでおけば、客の要求にこたえることができるのだ。
もちろんワインに詳しい人がサービスすることが条件になる。先日久しぶりに仕事で実家に立ち寄った娘と会ったので、ちょっと高級なレストランを予約した。そしてそこで最初に食前酒を頼んだ。シャンパン。泡物はすべてシャンパーニュ地方のワインでそろえているとのことで、好みを聞かれたので、「モエ・エ・シャンドンは癖が無さすぎる」と言ったら、ルネ・ジェフロワのシャンパンを持ってきてくれた。これがおいしかった。
前菜にはリュリーのレ・サン・ジャック。これが今まで飲んだ白ワインのベスト5に入るおいしさで、とても満足した。今まで飲んだ白の中でおいしかったものをいくつか挙げただけで、こうしたワインをセレクトして持ってきてくれるというのは、悔しいけど私にはできないと思った。ちなみにそこで私がおいしかった記憶のあるものとして挙げたものは「パピヨン・ブラン・デュ・シャトー・マルゴー」、「マダム・ルロワのムルソー」と、ピュリニー・モンラッシェの中のいくつかで、最後に「リーズナブルな価格帯で、できるだけおいしいもの」などと虫のいいことを言ったのだ。
赤ワインについては「ラトゥール」、「アマローネ」、「ウニコ」などを挙げていたらソムリエさんがにやりとしたが、シャトー・ド・キュガ キュベ・フランシス・メイヤーを持ってきてくれた。これがメルロー主体の濃厚なすぐれもので、非常なコストパフォーマンスを誇るものだ。その日に頼んだワイン3本とも料理の内容に合わせて常識的な価格帯の中からベストチョイスを持ってきてくれたということがよくわかった。
こうしたことができるのは毎日100名近いお客さんが来て、そのうちの半分以上がワインを注文する。そしてボトルで頼む人もいるかもしれないが、バイ・ザ・グラスでかなりの種類を置くことができるというのが条件になる。それに料理との組み合わせについて、各テーブルを任されているボーイさんかソムリエさんが、とてもワインについての造詣が深く、いい組み合わせのワインを提供してくれるというのがないと、誰もワインに細かい注文を付けて頼まないから最終的にはワインを目当てのお客がいなくなる。
ワインはいずれもグラス一杯あたり1250-1500円くらいで、ネットショップなどで買うと3500円前後のものだから(それにワイングラスに120ml程度ついでくれるので)決して高くつくものではない。むしろ最高のコンディションで保存されたワインは割安ともいえるし、自宅のワンセラーにしばらく寝かせるワイン候補を探すうえでもとても参考になる。どのワインもとても香りが豊かで、至福の時を与えてくれた。ちなみに、そのレストランとは昔は高級で縁が無かったところだが、この長く続いた不況のおかげで我々の手の届く価格帯で楽しめるようになったのだ。
その理由だが、私はワインが好きなくせにあまりたくさん飲めないので、グラスワインを頼むことになるのだ。それに一本のワインを飲み続けると飽きてくるという問題もある。勿論6~7人以上のうわばみたちと一緒に行くときなど、好みのボトルを複数頼むことができるので楽しいのだが。ところが、先日、グラスワインを楽しく飲む方法を見つけ出した。ご報告しよう。
レストランの選択として、いつもお客が多くて予約が必要な、そしてテーブルが30程度はあるような、もう一つ条件を付ければおいしいワインが飲めるという定評のある、そんな条件を満たすレストランを選ぶこと。いつもお客が多いなど、条件として挙げるにはものすごく常識的ではないかと思われるかもしれない。しかし深い訳があるのだ。いつもお客が多く、ワインの味に定評があるとなれば、グラスワインを何種類かあけても一両日中に消費しつくすことが見込める。つまりグラスワインで何種類も潜在的には頼めるというわけだ。
そしてワインの好みは白だったらフレッシュでジューシー、柑橘系などの香りが強い、オイリーな舌触りなどいくつかの要素に分解できるし、赤だったら、タンニンの渋みがどの程度か、樽の香りがどの程度か、酸味が強いか弱いかなどなど、これまたいくつかの要素に分類することができる。だからあるワインがどういった味と香りの特徴を持っているか、その特徴をある程度つかんでおけば、客の要求にこたえることができるのだ。
もちろんワインに詳しい人がサービスすることが条件になる。先日久しぶりに仕事で実家に立ち寄った娘と会ったので、ちょっと高級なレストランを予約した。そしてそこで最初に食前酒を頼んだ。シャンパン。泡物はすべてシャンパーニュ地方のワインでそろえているとのことで、好みを聞かれたので、「モエ・エ・シャンドンは癖が無さすぎる」と言ったら、ルネ・ジェフロワのシャンパンを持ってきてくれた。これがおいしかった。
前菜にはリュリーのレ・サン・ジャック。これが今まで飲んだ白ワインのベスト5に入るおいしさで、とても満足した。今まで飲んだ白の中でおいしかったものをいくつか挙げただけで、こうしたワインをセレクトして持ってきてくれるというのは、悔しいけど私にはできないと思った。ちなみにそこで私がおいしかった記憶のあるものとして挙げたものは「パピヨン・ブラン・デュ・シャトー・マルゴー」、「マダム・ルロワのムルソー」と、ピュリニー・モンラッシェの中のいくつかで、最後に「リーズナブルな価格帯で、できるだけおいしいもの」などと虫のいいことを言ったのだ。
赤ワインについては「ラトゥール」、「アマローネ」、「ウニコ」などを挙げていたらソムリエさんがにやりとしたが、シャトー・ド・キュガ キュベ・フランシス・メイヤーを持ってきてくれた。これがメルロー主体の濃厚なすぐれもので、非常なコストパフォーマンスを誇るものだ。その日に頼んだワイン3本とも料理の内容に合わせて常識的な価格帯の中からベストチョイスを持ってきてくれたということがよくわかった。
こうしたことができるのは毎日100名近いお客さんが来て、そのうちの半分以上がワインを注文する。そしてボトルで頼む人もいるかもしれないが、バイ・ザ・グラスでかなりの種類を置くことができるというのが条件になる。それに料理との組み合わせについて、各テーブルを任されているボーイさんかソムリエさんが、とてもワインについての造詣が深く、いい組み合わせのワインを提供してくれるというのがないと、誰もワインに細かい注文を付けて頼まないから最終的にはワインを目当てのお客がいなくなる。
ワインはいずれもグラス一杯あたり1250-1500円くらいで、ネットショップなどで買うと3500円前後のものだから(それにワイングラスに120ml程度ついでくれるので)決して高くつくものではない。むしろ最高のコンディションで保存されたワインは割安ともいえるし、自宅のワンセラーにしばらく寝かせるワイン候補を探すうえでもとても参考になる。どのワインもとても香りが豊かで、至福の時を与えてくれた。ちなみに、そのレストランとは昔は高級で縁が無かったところだが、この長く続いた不況のおかげで我々の手の届く価格帯で楽しめるようになったのだ。
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