血糖値の連続測定で試みた事と今後試みる事
- 2017/12/04
- 09:24
私は医師で、連続血糖値測定器は医療機器の一つだ。それを病院負担ではなく、私が自分の小遣いで購入。一回(14日間)7000円ほどで一日96回定期的に測ってくれるので、いろんな条件を課してどのように動くか試してみたくなる。今まで知らなかったことを知りたいという、こうした性向はだれしも持っているのではなかろうか。それにしても今まで行き当たりばったりで糖尿病食のうちで過酷なやつを一日食べてみたり、朝食にでんぷん質を540KCalほど食べてみたり、朝食を抜いてみたり、澱粉を極力排した食べ物を食べたり、そういったことを前日の夜辺りに布団の中で思いついて試してきた。
しかしこうしたことはあらかじめ何を知りたいか、どのようにするか、その結果の信頼性を担保するための方策はあるのか、そういったことを十分考えて、計画的に臨床データを集める方が効率がいいし、多くの人の共感は得ないまでも納得させることはできるだろう。そこで、この装置を使って何が分かるか、その信頼性をどうすれば高めることができるかと考えてみた。信頼性については、同じことを反復して同じ傾向になるかどうかを調べたらよい。その中で何か変数を少し変えてみると、その辺数がどう影響しているかを知ることもできる。
この装置で分かることは15分間隔で測定した血糖値の推移だ。したがって、食事や飲み物について細大漏らさず記録し、何を飲食したらそれがどの程度のタイムラグをもってどのように血糖値に反映するかを見ていくことになる。日々適当に食事をとって血糖値がどのように推移したかというのでは得られるデータがかなり気まぐれなものになってしまう。かといって、5日間ほど三度三度ステーキだけ食べるとか、次の5日間はベジタリアンになってしまうとか、極めつけはお茶漬けだけを5日連続などという食生活を続けたら、自分の味覚が破壊され、気分的にもかなり厭世的な人生観が形成されるに違いない。
一日だったらこうした食生活も我慢できる。その場合個体差を平均化するには500人とか1000人を集める必要がある。それを私のポケットマネーで行うのは事実上不可能だ。一人当たり7000円の費用が掛かるけど、私の小遣いは、それを賄うにはほど遠い少額なのだ。そこで、いろんな人をそそのかして、「これは面白いぞ」などと言っているが、私の甘言に乗ってくる奴がいない。これが大学などにいたら、研究費でセンサーなどを購入してたちまち他人を納得させる症例数を集めることができただろうに。何しろ動物実験で使う雑種成犬のコストが30年近く前に8000円だった。数十頭分の予算を惜しげもなく使って、益体もない「研究」に精を出していたのだ。
どのような食生活のパターンをこの観察に組み込んだら、食生活上の無理をせずにやり遂げることができるか、そしてそれが臨床的に意味のあるものになるか。しばらくそういったことに頭を悩ませながら、現在の職場の定年までやっていきたい。実のところ、すでに一年間の定年延長をしているので、今年度で辞める、そう固く心に誓っているのであった。
しかしこうしたことはあらかじめ何を知りたいか、どのようにするか、その結果の信頼性を担保するための方策はあるのか、そういったことを十分考えて、計画的に臨床データを集める方が効率がいいし、多くの人の共感は得ないまでも納得させることはできるだろう。そこで、この装置を使って何が分かるか、その信頼性をどうすれば高めることができるかと考えてみた。信頼性については、同じことを反復して同じ傾向になるかどうかを調べたらよい。その中で何か変数を少し変えてみると、その辺数がどう影響しているかを知ることもできる。
この装置で分かることは15分間隔で測定した血糖値の推移だ。したがって、食事や飲み物について細大漏らさず記録し、何を飲食したらそれがどの程度のタイムラグをもってどのように血糖値に反映するかを見ていくことになる。日々適当に食事をとって血糖値がどのように推移したかというのでは得られるデータがかなり気まぐれなものになってしまう。かといって、5日間ほど三度三度ステーキだけ食べるとか、次の5日間はベジタリアンになってしまうとか、極めつけはお茶漬けだけを5日連続などという食生活を続けたら、自分の味覚が破壊され、気分的にもかなり厭世的な人生観が形成されるに違いない。
一日だったらこうした食生活も我慢できる。その場合個体差を平均化するには500人とか1000人を集める必要がある。それを私のポケットマネーで行うのは事実上不可能だ。一人当たり7000円の費用が掛かるけど、私の小遣いは、それを賄うにはほど遠い少額なのだ。そこで、いろんな人をそそのかして、「これは面白いぞ」などと言っているが、私の甘言に乗ってくる奴がいない。これが大学などにいたら、研究費でセンサーなどを購入してたちまち他人を納得させる症例数を集めることができただろうに。何しろ動物実験で使う雑種成犬のコストが30年近く前に8000円だった。数十頭分の予算を惜しげもなく使って、益体もない「研究」に精を出していたのだ。
どのような食生活のパターンをこの観察に組み込んだら、食生活上の無理をせずにやり遂げることができるか、そしてそれが臨床的に意味のあるものになるか。しばらくそういったことに頭を悩ませながら、現在の職場の定年までやっていきたい。実のところ、すでに一年間の定年延長をしているので、今年度で辞める、そう固く心に誓っているのであった。
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