井上誠耕園のオリーブ油
- 2017/01/08
- 09:38
無濾過緑果絞りのオリーブ油を試しに購入してみた。500mlで5000円もするので、とても高価なものだが、昔オリンピアの荒れ地に生えていたオリーブの果実を生でかじった経験を思い出して懐かしくなったのだ。まだ熟する前の青い果実を捥いで絞るのだから、かなり生っぽい味がするに違いない。そんなことを想像していたが、届いた商品の一部を匙に注いで、それを舐めてみた。確かに強烈な、オイルというよりスパイスといったほうがよさそうな香りと刺激が口腔内を満たした。まさにオリンピアのオリーブの実を思い出させるものだった。
少し前に、イタリア産のオリーブ油生産過程の問題点がスクープされ、極力スペイン産を購入するようにしているのだが、どの会社のオリーブ油も1Lで1000円までの商品では味にほとんど違いがない。やや香りのついているものと、ほとんど香りのないものがある程度で、どちらにしてもそうした油を用いてフライや空揚げをしたからと言ってそれほど風味に異質なものがくっつくとは思えない。現実に私は揚げ物に安価な《エクストラ・バージン・オリーブオイル》を用いているが、それに文句を言うのは愚息だけだ。「日本の揚げ物には菜種油を使ってよ」というわけだ。
しかし、この井上誠耕園のオイルを仮に大量にゲットしたとしても、決して揚げ物には使えない。高価すぎるということもあるのだが、これで和風の素材を揚げておいしくなると思えないのだ。揚げた後、油をきってもこのオリーブ油独特の強烈な香りと風味は食材に付着したままになるだろう。ではどのような料理と組み合わせたらよいか。たぶん魚介類をあまり手をかけずに過熱して、このオリーブ油をかけるとか、サラダに実験的にかけてみるというのがよさそうだ。私など、オリンピアを思い出して感激しているのだが、そういう人はかなり少数派だと思う。
時々購入していたイタリア・アルドイノのオリーブ油が、わずかながらこの風味と通じるものを持っていた。これはたぶん製造工程で喧伝されている様々な問題点をクリアした、純正のエクストラ・バージン・オリーブ・オイルなのだろう。オリーブ果実の持つアクとえぐみをそのまま残して搾り取った無濾過緑果絞りオリーブオイルの思わぬ副次効果で、他社のオリーブ油のまともさが評価できたのもメリットの一つ。世界の珍味や、本物が持つ強い香りなどに興味がおありの方は是非一度お試しあれ。
少し前に、イタリア産のオリーブ油生産過程の問題点がスクープされ、極力スペイン産を購入するようにしているのだが、どの会社のオリーブ油も1Lで1000円までの商品では味にほとんど違いがない。やや香りのついているものと、ほとんど香りのないものがある程度で、どちらにしてもそうした油を用いてフライや空揚げをしたからと言ってそれほど風味に異質なものがくっつくとは思えない。現実に私は揚げ物に安価な《エクストラ・バージン・オリーブオイル》を用いているが、それに文句を言うのは愚息だけだ。「日本の揚げ物には菜種油を使ってよ」というわけだ。
しかし、この井上誠耕園のオイルを仮に大量にゲットしたとしても、決して揚げ物には使えない。高価すぎるということもあるのだが、これで和風の素材を揚げておいしくなると思えないのだ。揚げた後、油をきってもこのオリーブ油独特の強烈な香りと風味は食材に付着したままになるだろう。ではどのような料理と組み合わせたらよいか。たぶん魚介類をあまり手をかけずに過熱して、このオリーブ油をかけるとか、サラダに実験的にかけてみるというのがよさそうだ。私など、オリンピアを思い出して感激しているのだが、そういう人はかなり少数派だと思う。
時々購入していたイタリア・アルドイノのオリーブ油が、わずかながらこの風味と通じるものを持っていた。これはたぶん製造工程で喧伝されている様々な問題点をクリアした、純正のエクストラ・バージン・オリーブ・オイルなのだろう。オリーブ果実の持つアクとえぐみをそのまま残して搾り取った無濾過緑果絞りオリーブオイルの思わぬ副次効果で、他社のオリーブ油のまともさが評価できたのもメリットの一つ。世界の珍味や、本物が持つ強い香りなどに興味がおありの方は是非一度お試しあれ。
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